「障害者として“頼られる存在”になれた日

特例子会社で働く

僕はこれまでの人生を振り返ると、人から頼られることがあまりありませんでした。

だけど、コンビニ店員になってしばらく経ったある日、忘れられない経験をしました。

あるお客様が、コンビニアプリのクーポンを使いこなせずに困っていたんです。

そこで僕が丁寧に、手取り足取り使い方を説明したところ、ものすごく感謝されました。

そしてその方は、お礼にと麦茶を1本、僕に買ってくださったんです。

その瞬間、僕の心は言葉にできないほどの喜びでいっぱいになりました。

それは初めて給料をもらったときや、ボーナスを手にしたときよりも嬉しい経験でした。

僕は昔から要領が悪くて、勉強も運動も得意ではありませんでした。

だから学生時代は、先生や親に叱られることが多く、

課題を忘れたり、空気を読めずに誰かを傷つけてしまうこともありました。

「感謝される」なんて、自分には一生縁がないと思っていたんです。

それが今では、誰かの役に立てて、感謝の言葉をもらえた――。

この経験が、僕の中で何かを変えました。

「もっと人の役に立ちたい」

「もっと認められたい」

そんな気持ちが初めて心の底から湧いてきました。

そこから僕は、自分なりに「人のためにできること」を考えるようになりました。

そして出した答えが、「自分の体験を発信すること」でした。

日本には、知的障害・身体障害・精神障害をあわせて約1,000万人の障がい者がいます。

つまり、国民の10人に1人以上が何らかの困難を抱えて生きているということです。

きっと多くの人が、日々の中で「自分は誰の役にも立てない」と悩んでいるはずです。

だからこそ、僕はこのブログを通じて伝えたい。

「障害があっても、誰かの力になれる」って。

そして「頼られる経験」は、自分にとっても人生の支えになることを。

このブログが、誰かの心に寄り添い、少しでも背中を押せたら嬉しいです。

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