謝っても人が離れていった|障害のある僕の小学校の記憶

僕は小学校1年生のときから特別支援級に入っていました。

国語と算数の授業だけ特別支援級で、それ以外の授業は交流級でみんなと一緒に受けていました。

学力は、そこまで極端に悪いわけではなかったけれど、

テストの点数はだいたい30〜40点台を行ったり来たり。

それでも、小学3年生と6年生のときには、理科と社会で100点を取ったことがあります。

自分なりに頑張っていたし、嬉しかった記憶です。

小学校3年生の頃には、親友と呼べる友達ができて、毎日一緒に遊んでいました。

でも、ある日突然その日々が終わってしまいました。

いつものように友達の家に遊びに行ったとき、

その子から突然、「お前とは遊ばない」と言われたんです。

何が起きたのか分からなくて、頭が真っ白になりました。

その場では理由も聞かされず、家に帰ってもずっとモヤモヤしていました。

数日後、学校で先生からこう言われました。

「ゆとむ君、自分でも心当たりあると思うけど…

遊ぶ約束を忘れたのに謝らなかったり、

自分の物がなくなったときに、◯◯君に『お前盗んだだろ!』って決めつけたり、

そういうことが何度もあって、◯◯君はもう遊びたくないって言ってる。

だから、一緒に謝りに行こうか」

その言葉でようやく理由が分かりました。

僕は先生と一緒に謝りに行って、表面上は「許すよ」と言ってもらえました。

でも――

その日以降、もう一緒に遊ぶことはありませんでした。

遊びに行っても「他の友達と遊ぶから無理」

「今日は忙しいからごめん」

そんな言葉ばかりが返ってきて、僕の居場所はだんだんなくなっていきました。

気づけば、他の友達も誰も「遊ぼう」って声をかけてくれなくなっていた。

僕はちゃんと謝ったのに。

どうしてみんな離れていくの?

何が悪かったの?

どうすれば良かったの?

自分の悪いところを「どう直せばいいのか」が分からなかった。

直そうと思っても、また同じようなことを繰り返してしまって、

そのたびに、少しずつ人が離れていった。

ただ、しんどかった。

何よりも、自分自身が分からなかった。

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