「やっと出会えた“仲間”と、それでも消えなかった孤独」|僕の高校時代

孤独

高校では、養護学校の「分教室」に通っていました。1学年に10人ほどの少人数クラスで、3年間ずっと同じメンバーと学びます。県立高校の一部を借りた校舎で、小・中学校の学習内容を中心に、少しだけ高校の範囲にも触れました。

この分教室は、知的障害が比較的軽度の人たちが通う場所です。自分と似た境遇の仲間がたくさんいて、悩みを共有できる人たちと出会えました。だからこそ、ここは僕にとって小学生以来、初めて「友達ができた」と感じられた場所でした。

放課後はみんなでモンストをしたり、バッティングセンターに行ったり、カラオケで盛り上がったり。これが「青春」なんだと思えて、毎日がワクワクしていました。

でも、楽しいことばかりじゃなかった。

人にもよるけれど、知的障害を持つ人たちは相手の気持ちを察することが苦手な傾向があります。自己中心的でワガママに見えることも多くて、些細なことで衝突することもよくありました。

そして、正直言って僕がその中でも一番ワガママだったかもしれません。

たとえば――

教室での着替えの順番をめぐって「女子に譲る」なんて気は一切なく、先に着替え始めて女子を追い出す…そんな行動を取っていました。

当時の僕は「人を笑わせたい」という気持ちが強くて、時にはそれが行き過ぎることもありました。

下ネタを言えば友達が笑ってくれるのが嬉しくて、街中や女性の前でも気にせず連発。注意されてもやめられませんでした。

空気を読むのが本当に苦手だったんです。

そんな僕を快く思わない人も多く、ある男子クラスメイトからは、はっきりと

「お前とは仲間だと思ってない、大嫌いだ」

と言われて、心から傷つき、泣きました。

それでも、今も付き合いが続いている友達も数人います。結果的には、プラマイで言えば「プラス」だったのかもしれません。

ただ、小学校からの課題だった「対人関係」は、結局高校でも完全には改善できなかったと思います。卒業までにLINEを交換したものの、4人にブロックされてしまいましただけど今も繋がりのある人も居るので気にしていません

孤独に悩んでいるあなたへ

僕は、クラスメイトから嫌われて

「結局、俺は小学生の頃から何も変われていない。人に嫌われ続けるのは本当につらい」

そう思い詰めて、自殺を考えたこともあります。

でも、それでも今、生きています。

「どうすれば好かれるのか」「どうしたら嫌われるのか」

そんなの簡単そうに見えて、本当はとても難しい。

だけど、欠点だらけの自分でも、友達になってくれる人は確かにいるんです。

無理に取り繕わなくても、素のままの自分を“いいね”って受け入れてくれる人は、きっとあなたにも現れます。

僕が、その証人です。

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