コンビニ異動で感じた不安と成長の記録

コンビニ

2023年5月、僕は社内コンビニへの異動を突然告げられました。

当時23歳。清掃業務から、レジ業務・品出し・揚げ物など全く新しい仕事への転換。知的障害者にコンビニ仕事が務まるのか?一緒に働く人が変わっても上手くできるのか不安でした。

それまで僕は、同じように障害を持つ人たちと働いてきました。互いに理解し合える空気があって、助け合いながらやってこれた。でも、コンビニで働くのは、障害に理解があるとは限らない“健常者”の方々です。正直、とても怖かった。

日本人の平均IQは100前後、僕は50ちょっとと診断されています。

「IQが20違うと会話が噛み合わない」と聞いたことがあり、僕との違いは倍以上。きっと会話が通じなかったり、ミスをして責められたりするんじゃないか、と覚悟していました。

でも、実際に働いてみると、その不安は良い意味で裏切られました。

最初に任されたのは、清掃や揚げ物、品出しなど。レジ打ちはしばらくしてからでした。最初はやはり不安で、実際レジ精算で金額が合わない日も続きました。それでも、誰かに怒られることもなく、周囲の方々はとても優しく、丁寧に教えてくれました。

ただ、時間が経つにつれ、距離が少しずつできてきました。

最初は仕事以外の雑談もありましたが、やがて業務連絡だけになり、僕が話しかけても会話が流れてしまうような場面も増えていきました。

…少しだけ、寂しかったです。

けれど、今の僕はこう思っています。

無理に「仲良くしなきゃ」とは思わない。

仕事ができて、生活できて、給料がもらえる。それだけで十分。

IQの差があっても、レジもできるし、品出しもできる。話が噛み合わなくても、働ける。

「できないこと」ばかりに目を向けるより、「できること」に目を向けた方が幸せだと、今ではそう思えています。

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